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『IoT基礎講座』第一章 IoT入門 3

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第03話「家電の制御について」前編

IoTといえば,最初に行うことは「見える化」になっています.これは,最初に現状の確認をしないと次の手を考えることができないであろうという意味もありますが,そもそも,それまでスタンドアローンで使用していたものをIoT化するのは容易ではないという意味もあります.

制御について考える前に,「見える化」についてですが,家電製品の見える化といえば,多くの場合『電力消費の計測』になります.こうしたものは家電製品の電源部分に電力計を装着して,計測された情報を,通信回線を用いて伝送するというものになります.これはあくまで遠隔からの監視を実現しているだけで,遠隔からの制御が行えるわけではありません【図1】.

本来,家電製品を遠隔操作しようとするのであれば,該当する家電製品に内蔵された組込コンピュータに対する通信機能を持たせる必要があります.

新規 Microsoft PowerPoint プレゼンテーション電力消費の見える化を行う場合,家電製品の電源線に電流クランプを噛ませるような形で装着すれば実現可能ですが,このような形で接続したものを用いて何か制御しようとしてもできません.不可能です.強いて挙げれば,電源のON/OFFを行うのが関の山ですが,そうした制御で対応できるものは,蛍光灯などの照明器具と,単なる電熱線を用いたヒーター,安価な扇風機くらいのものです.蛍光灯を遠隔で制御しても,そこに人がいなければ照明は役に立たないので,切り忘れ対策以外使い道はありません.エアコンなども同様で,運転状態のエアコンを電源の遮断で強制的に停止させることは可能ですが,その後,通電させても運転状態には戻りません.待機状態になるだけです.

安価なヒーターや扇風機は,帰宅直前に起動させておいて,帰宅時に適切な室温にするということも考えられますが,如何せん安価な,言い換えれば芸のないヒーターを,無人の部屋で使用するなどというのは火災の危険性が考えられるため,実施すべきではありません.

遠隔からに通信機能を持たない家電製品を,機器の追加でIoT化させるために取ることができる手法は,リモコンの改造もしくは追加です.IoT化するための通信機能を持った機器を,家電製品の本体を改造して追加するのは現実的ではありません【図2】.

家電製品のリモコンは,家電量販店で汎用品として購入することが可能な場合が多くあります.つまり,本来の家電製品に付属していた純正のリモコンではなく.家電量販店で追加する形で購入するリモコンに,遠隔からの通信機能を付与するというのであれば,実現のためのハードルは一気に下がります.

 

今回はここまでで,次回,リモコンに通信機能を付与する方法について考えてみます.