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『IoT基礎講座』第一章 IoT入門

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第01話

「そもそもIoTって何?」

 

IoTが盛んになっています.IoTとは Internet of Thingsの略称で「モノのインターネット」などと呼ばれたりもします.「モノのインターネット」などというと,現在,各種情報のやり取りで利用しているインターネットとは別にモノがやり取りされるインターネットのようなものが用意されるようにも聞こえます.

語源というか,過去の経緯などはともかく,現在IoTと云われているものは,『これまでスタンドアロンもしくは閉域内で利用していた物の「ふるまい」を数値情報として取り込み,インターネットを介して解析して,フィードバックをかけることによって,より一層の活用を行うようにしましょう.』と解釈して問題ありません.

 

最初に行われ始めた例が,いわゆる「見える化」と言われるもので,電力情報などを利用者の目にわかりやすいように集計するというものが多く見受けられました.こうした場合においては,たとえば電力量計に通信機能を持たせ,電力消費情報定期的に集計し,電力消費の特徴などを把握するために用いられました.

 

しかし,本当の意味でのIoTとは,それまで情報を収集することを,そもそも考慮されていなかったものでさえ状況などを数値化して,活用しようとしています.先の電力量計の見える化では,もともと電力量という数値情報が存在しているところに,通信機能を付与して集計しているモノでした.

では,IoTとして広がりつつある,そもそも情報を収集することを想定していなかったものについてインターネットを介して解析するとは,どのようなものなのでしょうか?

一つの例がバスケットボールです【写真1】.これは2014年の1月にアメリカのLas Vegasで開催されたInternational CESにおいて出展されていたものですが,バスケットボールの中に加速度センサーと通信機が内蔵されていて,シュートの軌跡や回転を,瞬時に表示できるようにしています【写真2】.

それまでは,感覚的であった「もっとスナップを利かせろ」という『指導』についても,ボールの回転数が数値情報として表示されるようになりますので,たとえば繰り返しとなるシュートの練習に関して,どのようにすれば良いかというものがわかりやすくなります.

さらに,ボールの位置情報もあわせて解析するようになれば,シュートを打つポイントと,その場所からの成功確率を数値化できますので,より実戦的な情報を得ることが可能となります.

 

通信機や各種センサーが,小型化され省電力で動作できるようになったため,こうした従来では考えられなかったようなものについても数値化を行い,ほぼリアルタイムに集計することが可能となりました.こうして得られた情報を解析し,フィードバックを行って活用できるようにする技術が『IoT』と呼ばれるものです.