IoT

『災害時のIoTについて』 11月前編

IoTやDXの役割について

IoTやDXなど、電子情報通信を駆使して生活や生産活動を支援する試みが多く行われています。これらはセンサー・ネットワークやAI(人工知能)を活用して、新しい付加価値を生み出そうという試みともいえます。
新たに加えられる付加価値についても、いくつかの種類が考えられます。行動の支援など、ちょっと楽ができるものや、関連情報によって、興味がある内容について知ることが出来るというもの、さらには災害時における被害について、二次災害も含め、出来るだけ軽減しようというものもあります。
直接目につかない内容のものもあります。IoTやDXはネットワーク技術やデジタル技術を駆使するものですが、こうした技術を支えるインフラの一つが電力です。電力を生み出すためにはCO2の問題も関連してくるのですが、こうした環境問題への対応もIoTやDXの活躍する場の一つといえます。
CO2削減に限らず、IoTやDXを導入,運用する際において、電源の問題はよく考えておく必要があります。極端な話ですが、「災害時における避難誘導のシステムが、停電で動かない。」などというのは、あまりにお粗末な状況といえます。

電力の側面から考える

災害が発生したときなどの非常時において使用することを想定した機器の電源は、いささか注意が必要なものとなります。
近くに商用の電力源が用意されていれば、バッテリの搭載により充電状態で待機し、障害が発生した際にはバッテリの電力で動作させるようにできます。
しかし、多数を分散配置するようなものや、屋外などに準備しておく場合となると、常時微量な電流が流れる配線が多数存在するようになったり、屋外においては落雷などで破損する可能性が高くなったりするので、あまり推奨できるものではありません。
こうしたことを考えると、保管中の自然放電が小さく、長期間保存が可能であり、目的となる電力を提供できる十分な容量をもった一次電池の方が良くなるケースも考えられます。
これまでにもボタン電池などの一次電池で動作する機器はありましたが、こうした機器は「いかに省電力で動作させるか」が肝でした。たしかに電力消費を抑えることは重要ですが、そのために機能に制限がついては本末転倒となります。