IoT

『災害時のIoTについて』 11月後編

IoTやDXによる減災

電力供給の側面から、災害時においてIoTやDXを用いた減災を考えてみると、最初に行っておくべきものは「情報伝達経路の確保」であると思われます。
「便りが無いのは良い便り」などというのは、あくまで平時の話であって、有事の際においては、如何に迅速に正しい情報を得続けるかが重要となります。
目的は不安の軽減と、物品の過不足に関する情報を正確に伝達できるか。特に持病を持つ人にとって医療品の確保は命にかかわることもあり、焦眉の急なものとなります。
通信網などのいわゆる社会インフラ側は、多くの場合において災害対応が設計に盛り込まれており、少々の災害であれば耐えることが出来るようになっていますし、大規模な災害においても、短時間で復旧できるようになっています。さらにIoTやDXを活用した、さらなる強化も行われています。
しかし残念ながら、老朽化なども含む、諸般の事情によって電力インフラは微妙に脆弱になってしまっています。つまり情報インフラを介して提供されるはずの重要な情報が、情報を受信するための端末側での電力不足が原因で得られないという事も考えられるのです。

●携帯機器に対する非常用電源の確保

ひとつの考え方として、防災備蓄に携帯電源を加えるというのも良いのではないでしょうか。
企業や自治体などにおいて、災害への対策として防災備蓄を行っているところが多くあります。多くは飲料水と食糧で、長期間保存可能な水と、乾パンや缶入りのパン、水で調理できるレトルト食品などが用意されています。
しかし、短時間で対応可能な災害であればまだしも、中長期間に及ぶ避難が必要なものの場合、多少の食料が用意されていても、確かな情報が無ければ不安はぬぐえません(※)。
スマートフォンなどの携帯機器に関して、バッテリ充電タイプの補助電源も多く見受けられますが、非常時に対応するためには常時充電を行っておく必要もありますし、保管を行う場所の問題もあります。
こうしたことから、少なくとも中期間の利用が可能となる十分な電力量をもった可用性の高い予備電源が必要になると思われます。特にスマートフォンなどは情報端末であると同時に、ゲームなどで気分転換を図る道具でもありますので、こうした機器に向けた電力の確保は準備しておく必要があります。

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